RN10400-100AJS No.8 故障時のデータ移行

2014/10/05 AM10:18追記

rootユーザーが消える不具合はFW6.2.0で修正されることになりました。


RN10400-100AJS No.9 FW6.2.0でrootユーザーが消える不具合が修正される - ukkiのブログ

↑追記ここまで

 

現在、RN10400-100AJSを2台購入して1台はバックアップ用で運用しているのですが、本機が故障した場合に同型機に刺し直してデータ救出が容易に出来るか確認してみました。
いろいろ検証したことを忘備録として記載しておきます。

HDDを差し替える時の注意事項

故障時(例えばRAID5で1台が故障)にHDDを1台交換した場合は、ホットスワップ対応なので、自動でリビルドが始まり、復旧が問題なく出来ますが、すべてのHDDを交換した場合(一度も本機で認識させたことのないHDDのみの場合)は、Factory Resetがかかります。
今回検証したのは、4台のHDDでRAID5を運用中ですが、電源オフ後に、すべてのHDDを抜いて一度も本機に刺したことのないものを1台刺して確認しました。

交換するHDDはGPTのものを刺すと、「ERR:Used disks Check RAIDer」と液晶に表示されて先へ進めないので、MBRに変更しておく必要があります。
ほとんどの場合は使いまわしではなく、新品を取り付けると思うので、あまり問題にはならないかもしれませんが。

SSDを3.5インチマウンタに取り付けても、微妙に3.5インチのHDDとはコネクタの位置が異なるので、刺さりません。マウンタ次第だとは思いますが、ASX900S3-256GM-Cに付属のマウンタでは無理でした。
SSDをNASに指して使う人はいないとは思いますが・・・・・

問題なく移行出来る条件

一度本機で認識させたものであえば、シリアルNoの異なる同型機へ移動しても、データは消えずにそのまま使えます。
但し、クラウドをオンにしていた場合は、クラウドはオフになるので、再度オンにする必要があります。

検証したのは、2号機でクラウドをオンにしていたHDD4台のRAID5のものを1号機に移動して電源オンにしてみました。なにごともなく(Factory Resetも再構築も行われない)起動し、データも消えていませんでした。

クラウドの設定

クラウドの設定は最後にオンにしたもので状態を覚えているようです。
そのため、あとから自由にクラウド管理者の変更も可能です。
同一メールアドレスで複数のアカウント取得も可能です。
そのため、2号機から1号機に移動した場合は、1号機で設定した状態と異なるためクラウドはオフになっていますが、オンにすることでクラウドを利用することが可能になります。
1号機に移動したものを2号機に戻すと、管理画面ではクラウドはオンになっています。2号機からみると今までのHDDなので、変更があったとは認識出来ないため。しかしながらクラウドでアクセスすると2号機にはアクセス出来ません。1号機でクラウド設定したため、クラウドの構成変更とみなされるためと推測。
2号機でクラウドを一度オフにしてから再度オンにすれば、クラウド上でアクセス可能になります。
あくまでも、最後にクラウド設定したものが有効になるということです。
通常別の機体へ移動したものを、元の機体に戻すことはない(そんな必要性がない)ので、気にすることはないとは思います。

 2014/08/05追記:
昨日の検証ではHDDを1号機に差し替えるとクラウドがオフになりましたが、これは差し替え前にFactory Resetを行ったためのようです。
1号機がクラウドオンの状態のままで、2号機のHDDを1号機に移した場合は、クラウドはオンのままで何の設定も変更しないで、クラウド経由でアクセス出来ました。

 

その後クラウドをオフにしてオンにしたりしていると、sshでアクセスできなくなったので、ログを確認してみると、重要なrootユーザーが削除されていました;;

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こうなると、再起動をかけると、以降管理画面にアクセス出来なくなります。

過去の不具合で、クラウドのユーザーをadminで登録すると、同じような ことがおこる問題(既に修正済み)がありましたが、まだクラウド関係には重大な不具合が残っているようです。

今回の換装以前にも同様にクラウドをオフにしたりオンにしたりしていると、同様にrootユーザが消えるという問題が起こったことが一度だけあります。

再現方法が不明なので、どのような組み合わせで起こるのかは、まだわかっていませんが、今後クラウドは利用しないようにします。