Raspberry Pi No.12 NASとして利用(NTFSでフォーマットしたHDDを共有する)

Raspberry PiにNTFSでフォーマットしたHDDを接続してNASとして利用する場合の覚書

 

WindowsのNTFSでフォーマットしたHDDを使用出来るように「ntfs-3g」をインストール

sudo apt-get -y install ntfs-3g

sambaをインストール

sudo apt-get -y install samba
sudo apt-get -y install samba-common-bin

設定

NTFSでフォーマットしたHDDを接続してリブート

sudo reboot

勝手にマウントされているので確認

df

最後に「dev/sda1」のように表示されているはず。接続したHDDは容量等で確認。
私の場合は、「dev/sda2」になっていました。

マウントするためのディレクトリを作成する
分かりやすい名前に変更する。ここでは「NAS」とする。
通常はmntディレクトリの下に作成する。

sudo mkdir /mnt/NAS

共有するフォルダを作成する

sudo mkdir /mnt/NAS/共有

起動時に自分で決めた名前にでマウントさせるために定義ファイルを編集

sudo nano /etc/fstab

以下のような感じで最後に追加して保存。

dev/sda2        /mnt/NAS        ntfs-3g defaults        0       0

設定を有効にするためにリブート

sudo reboot

自分で指定した「NAS」にマウントされていることを確認

df

設定例1:誰でも見れるような共有にする場合(書き込みは不可)

共有できるようにsambaの設定に追加

sudo nano /etc/samba/smb.conf

以下のような感じで最後に追加して保存。ここではWindows上で「pi共有1」として表示させる設定。

[pi共有1]
comment = pi共有1
path = /mnt/NAS/共有
writeable = no
public = yes

設定例2:IDとパスワードを入力して書き込みも可能にする場合。ここでは「root」というユーザー

「root」というユーザーを作成して設定するパスワードを入力。

sudo smbpasswd -a root

共有できるようにsambaの設定に追加

sudo nano /etc/samba/smb.conf

以下のような感じで最後に追加して保存。

[pi共有2]
comment = pi共有2
path = /mnt/NAS/共有
writeable = yes
public = no
valid users = root
browseable = no

「browseable=no」の設定は、共有名を画面に表示しませんので、直接入力する必要があります。共有があることを隠したい場合に使います。

設定例3:設定例1+設定例2を一つの共有で実現

共有できるようにsambaの設定に追加

sudo nano /etc/samba/smb.conf

以下のような感じで最後に追加して保存。ここではWindows上で「pi共有3」として表示させる設定。

[pi共有3]
comment = pi共有1
path = /mnt/NAS/共有
writeable = no
public = yes
write list = root

「public = yes」の指定があるため、通常ではIDとパスワードを入力なしで読み込みのみ可能になります。
「write list」で書き込みを行うユーザーを指定していますので、書き込みをしたい場合は、ネットワークドライブの割り当てを使ってIDとパスワードを指定すれば書き込みも出来るユーザーでアクセス出来ます。
もしくは、コントロールパネル→資格情報マネージャーで登録するか。

 

smanbaの再起動

sudo service samba restart

sambaのグループ名とコンピュータ名は「global」セクションで変更出来ます。

[global]
#ワークグループ名
workgroup = WG
#コンピュータ名
netbios name = PI

HDDのスピンダウン

hdparmを使用することで、未使用はスピンダウンするように出来るはずなのですが、「-S」オプションでの時間指定は使えませんでした。(スピンダウンしない)

使えたのは、即時スピンダウンの「-y」オプションでした。

HDDがseagateで独自の省電力設定があるためか、最近のHDDはすべて設定が難しいのか分かりませんが、あきらめました・・・・・